一人が好き。友達も大事。その③
一人が好きな私だけれど、生き方を少し変えることにした。
まず、10年近くも会っていなかった近所のママ友(昔は毎日のように会っていた)に無理やり会ってもらい、ここ10年あまりの不義理を詫びつつ、寂しい、親の世話が負担だ、と窮状を訴えた。
彼女は半ば呆れていたと思うけれど、最後に
「まあるくなったね」
と言ってくれた。
この言葉は嬉しかったな。
そして、みんな多かれ少なかれ、50歳前後になると、寂しさや不安を感じることがあることを知った。
しばらく会っていない友達に連絡をとるのは、案外勇気のいることだ。
10年くらいならまだいい。15年超えてくると相当ハードルが高い。
でも不思議なもので、動きだした私のもとに、高校時代の友達のほうから連絡をくれた。
こんなことってあるんだな。
嬉しかった。
みんな学生、社会人、母親を懸命に生きてきて、ふと立ち止まる時期に来ているみたいだった。
会えて、話して、笑っている、そのことがとても尊いことに思えた。
これからは、私と同じ時間・空間を過ごしてきてくれた人々への感謝の気持ちを大切にしたい。
自分を曲げてまで人といることを選ぶのは、かっこ悪いとする考えを改め、
かっこ悪い、上出来でない人生を隠すこともやめた。
↑ 思い出深い日本橋。神を感じるこの写真に背中を押されて(1月下旬撮影)