一人が好き。友達も大事。
基本、ひとりで行動するのが好き。
残念ながら協調性にややかけるらしく、自分のペースで人に邪魔されずに生きていくのが気楽でいい。ずっとそう思って生きてきた。
でも50歳を手前にした秋の日。ふと恐ろしい思いがよぎった。
私はひとりぼっちなのではないか。
世の中には素敵なレストランがあり、おしゃれなカフェがあり、美しい風景が広がる場所がある。でも、それらを楽しむ時間を共有できる人が周りにはいない…。
子育て中はママ友もいて、ほどよい距離で楽しく過ごしていた。
でも、ママ友はあくまで子どもを介してのつながり。子供が大きくなるとつながりは薄れる。
育児とパートと実家の父の世話などで忙しく、学生時代や社会人時代の大切な友達とも疎遠になっていた。
心から親友と思っていた彼女は三年前、癌で他界してしまった。
私はひとりぼっちだ…。
とてつもない寂しさに襲われた。