死にまつわる短編集。吉本ばななさんの世界
久しぶりに吉本ばななさんの本を手にしました
夫のことで疲れ切っている今の私に
そっと寄り添ってくれる本でした
ばななさんは、“死”をテーマにして
小説を書くことが多いようですが
宇宙とか、神とか、奇跡とか
そんなこともつねに心に置いている
それも私にとっては嬉しいこと
いつも天に向かって祈っていますからね
きれいごとばかりではない
生きるってことはね
ね、文春さん。
人って、もっともっと複雑でヘンテコで
でも愛すべき存在なんじゃないですか?
宇宙からいっとき、魂に体を与えられて
この世界に送られてきて、
必死で生きてるの。
でも、いつかは死んじゃうの
どう生きようか。
そして親しい人が死んでしまったら、
どうしようか
悩みながら、でもいつかは乗り越えて
楽しく生きていく。
そんな人間が愛おしく思える
素敵な小説です