芸術は楽しいが原点 画家が描いた映画ポスター 座頭市、東京物語、羅生門までも
現代画家、ピーター・ドイグ(1959-)は、
広いアトリエで映画上映会を開いていたそうです。
自らささっと描いた開催を知らせるポスターが
今回、左右にずらっと展示されていました。
この細長い空間に入ると、気持ちのよい高揚感に
包まれました。
それは私だけではなかったようです。
来場者の顔がほころんで、いきいきとしてくる。
映画という文化芸術を気軽にみんなで楽しもう、という
画家の心持ちが伝わってくるからでしょう。
短時間で描いたポスターの魅力的なこと。
芸術は難しいものではなく、
人々が楽しむもの、その原点が感じられるのです。
絵画は、時として何を伝えたいのかわからないものもあり、
その深淵さが魅力的でもある。
でも、画家は描きたいから描き始めたのであり、
描くことが楽しいから描いたはず。
芸術は楽しむもの、その原点を再確認し、
満足した表情でみな会場をあとにしていました。
座頭市 羅生門 東京物語 日本の名画もたくさんあるのが嬉しい