本当の自分を呼び起こす美術館セラピー「ピーター・ドイグ展」
ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ムンクなど
様々なアートの要素を取り入れた現代の「画家の中の画家」。
これがピーター・ドイグという画家なんだそうです(1959-)。
主にカナダの自然からインスピレーションを得た大型の作品群が
まず迎えてくれました。
飲まれる
天の川
大自然の中に入り込んだとき、
なんだか自然に飲み込まれそうになったことってありませんか。
そんな思いを彷彿とさせる作品たちでした。
「天の川」は、湖面に映ったもののほうが
はっきりと描かれています。
私たちが現実と思っているものが現実とは限らない、
ということでしょうか。
私は、絵画の本を読んだりするのも好きですが、
今回は、なるべく頭をからっぽにして観ました。
普段、色々なことを考えすぎている、
脳の本来の機能を取り戻せるような気がして。
太古の昔から、人は絵を描いてきた。
そのことがとても大事に思えます。
国立近代美術館は皇居の目の前。
絵が好きでもそれほどでもなくても、
時にはこんな場所に来て、ゆっくりと過ごしてみてほしい。
そのときはあまり心を動かされなくても、
後で、何かのおりに、思わぬ感動があったりします。
絵画鑑賞は後から効いてきます。