一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

時には美しい装丁の本を愛でる 秋の夜長に

持ち歩きがしやすいので、もっぱら文庫本を手にすることが多い。


でも、図書館で借りた原田マハさんの本の装丁があまりに美しく、
手をかけた単行本もやはりよいものだな、と思いました。


ユニコーン 原田マハ 美しい装丁 ジョルジュ・サンド

赤と黒の対比が潔く美しい。
内側に使っている和紙のような紙の趣も素敵。

フランス中部のブサック城で見つかった世にも美しい
タペストリーをめぐってのお話。


作家ジョルジュ・サンドが城の女城主に招かれ、
この謎の多いタペストリーの不思議な世界に引き込まれる。


ジョルジュ・サンドと親交の深かった画家ドラクロワや
恋人の作家ショパンらがさりげなく登場するのもおもしろい。


ジョルジュ・サンドの作品は読んだことがなかったけれど、
魅力的な女性ですね。


恋多き作家ですが、晩年は女性の権利を広げる運動にも
力を入れたとか。


彼女の波乱万丈な人生にももっと触れたくなりました。


物語としてはあっさりしていますが、なんとも優雅な世界にひたれますし、
興味の幅が広がる、美しい本です。


秋の夜長にゆっくり読むのがふさわしいかも。