一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

一人ぼっちで暮らすことになるなんて…とこぼす母がこんな本を読んでいた

古い一軒家でに一人で暮らす母は
もうすぐ84歳


娘が二人も同じ東京にいるのに
同居していません


「一人で暮らすのはおかしい」
父が亡くなったあと
一人ぼっちで暮らすことになるとは
思ってもいなかったらしい母は
時おり、こんな言葉を口にしていました


この世代の女性は
誰かに面倒を見てもらえる、支えてもらえる
ことが当たり前という感覚を持っているようで


同居してあげられない私は
つねに何かに責められている思いがして
うしろめたさを感じながら
10日に一度くらいの目安で
実家に通っています


先日、訪れると
「この本を読んでみたよ」と言う

意外でした
そもそも最近、目が疲れるからと
本を読まなくなっていたし


世の中の現状とか、特に老後問題などに
触れた本など手にする気配はなかった


「大したことは書いてなかったけど」
とは言っていたけど
これを読む、ということは
自分のこれからの生活に
なにか覚悟のようなものが
できてきているのでは…と感じました


この本は高齢の著名人と上野さんとの対談
をまとめたもので
一読の価値はあるように思います


みんな、一人でも力強く生きている
それを知るだけでも
少しはパワーがわいてくるのではないかな


すぐ人に頼る、難しいことは全部父任せ
そんな生き方をしてきた母が
まさか老いて、一人きりで生きていくとは
思ってもいなかっただろう


私は母に感謝もしているけれど
若いころの接し方には大きな不満もあり
それを抱えたまま年を重ねました


更年期に入ったころそれが爆発して
まるで10代の反抗期のように
老いた母にひどい言葉をかけたりしていました


53歳になった今
気持ちは落ちついて、そのころの自分を
心から恥じています


すべてを受け入れたわけではないけれど
これからできるかぎりのことはしたい


この本を手に取った母の心に思いをよせて