一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

世界はうずまきでできているから…

最近は、幸せな気持ちにしてくれる本を
買うようにしています


温かい、楽しい気持ちにしてくれる本


だって、現実世界は色々大変なことがあるのに
本の世界でまで辛い気持ちになりたくないですから


青山美智子さんの「鎌倉うずまき案内所」



悩める人々の前に忽然と現れる案内所
うす暗い螺旋階段をぐるぐると降りていくと
チェスをしていた双子のおじいさんが
「はぐれましたか?」
と声をかけてくれて…


2019年から6年ごとに遡って
年齢も職業もちがう6人の人生を
描いていきます


前の話の重要な登場人物が
さりげなくかかわってきたり
下積み時代の有名人と
親交を交わしていたりする
その交錯する人の営みが面白く、楽しい


この本の重要なキーワードは“うずまき”


二つの異なった質のものが接触すると
必ずうずができ、回転しパワーが生まれる


生命、自然の営みはこのパワーで
成り立っていると考えることもできるから
そのパワーを味方につければ
人は幸せを感じとれるらしい


「鎌倉うずまき案内所」の設定と
そこで起こることは、非現実的で
読み始めは違和感を感じなくもないのですが


あっという間にこのフィクションの
世界にのめりこみ
心が開放されていきました


「本当に言いたいことを伝えるために
フィクションが必要なんだ」と話す
登場人物のセリフも心に残ります


最後に年表が載っていて
いつ、だれが登場しているのかが
記されているのですが
よく理解してないところもあったので


今すぐ、最初から読み直します
一回目より楽しめそう!