目に見えない世界
霊が見えたりはしないんですけど
気配のようなものは子どものころから
感じることはありました。
決定的だったのは
中・高・大と一緒だった親友が
病気で亡くなったとき。
不思議なことがたくさん起きて
ちょっと精神的にまいったことも
ありました。
そのころから
私たちが普段見えている世界とは
また別の世界もあるということを
うっすらと認めるようになりました。
自分の心の安定をはかるためにも
時々、そういう題材を
やんわりとあつかった本を
読みたくなります。
今回出会ったのは
田口ランディさんの本。
中年女性小説家(ほぼ田口さんとかぶる)の
エッセイのような構成なんですが
さすがにこれ、すべてホントの話じゃ
ないよね、くらいのかんじ。
まさに夢ではない、現実でもない
不思議な世界に入り込みます。
そして、なぜかほっとする。
ところどころで
つかみどころのなかった
自分の感覚と似ているものが
みつけられるからです。
私たちが今認識している世界は
ちょっと偏りすぎているんだと思う。
人が亡くなると、だれでも
自然と手を合わせて祈るし
天国で安らかにね、って言うでしょう。
霊とか、魂とかの存在を本能的に
認めているからじゃないかな。
目に見える世界、見えない世界の
バランスが大事なのかもしれません。