異国の風を感じたくて本を読む
コロナが収束したとしても
しょっちゅう海外旅行に行ける身分ではないです。
でも海外の空気を感じるのが大好き。
だから本を選ぶときも
つい、異国が舞台のものを
手に取ることが多いです。
いつも暮らしてる場所から離れると
心が解放されるし
自意識過剰な私などは
人の視線からも解き放されて
身体がフッとラクになる。
本の中でも
その感覚が擬似体験できます。
池澤夏樹さんのこの本は
日本も含めた魅力的な土地での
ドラマティックとは言えないけど
わざわざ人に話すようなことでもないけど
その人にとって大事なことを
作者独特のサラリとしたタッチで
描いた短編集です。
大人が空き時間に読むのにふさわしい
バッグに忍ばせておきたい本です。