20代の私を呼び起こした stay home
時間だけはある今。
何年も触れていなかった絵画の本などを手に取るようになった。
すると若いころの自分を思い出した。
わからないながらも芸術家の世界にあこがれていたんだった。
人とちがう生き方をする人に魅力を感じた。
破天荒でもいいから、社会の常識などにとらわれない、自由な生き方をする人に。
結果、ひどく苦労する人と結婚してしまったのだった。
芸術家と知り合う機会はなかったが、ガチガチの理系くんと出会った。
私の知らない世界を知っていて、無謀ともいえる生き方を平気でするところに
若い私は魅力を感じたのだった。
ただし、それはただ無謀なだけで…。
社会性に欠けるのは現代では特に生きにくくて…。
誰にも言えない恥ずかしく、情けない思いもずいぶんしてきた。
恨みつらみは怪物のように膨れ上がっている。
ただし、普通はあまりできない体験もしてきた。
二週間かけて北海道をキャンプして周ったり(会社に相当ヒンシュクを買ったようだが)、
家族卒業旅行と銘打って、レンタカーでカルフォルニアを旅したりも。
(長男は翌春、独立して家を出た)。
だから、人生、とんとん、ということにしておこう。
なにはともあれ、この人生を選んだのは自分だった…と納得したのだった。
☝いつも通り計画性がないので怖い思いもたくさんしたロス旅行