一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

絵画の周辺を知るとワクワクする

学生時代、歴史や美術の教科書からは
ワクワク感が感じられませんでした。


細かいことまで覚えなければ
ならないから、大きな流れを
とらえることができていなかったし。


私は絵画、特に西洋画が好きですが
絵は時代背景や画家の思いを知ることで
ぐんとおもしろくなります。


色々と読んだなかでいちばん面白くて
わかりやすかったのがこの本。


印象がで近代を読む 中野信子

著者は「怖い絵」シリーズの中野京子さん。


ヨーロッパ、とくにフランスの
フランス革命以降の歴史を
絵画の解説とともに追っていくスタイル。


印象派の画家たちと関わりの深かった
作家ゾラのエピソードなども興味深い。


新しい国アメリカの存在が
印象派というブランドを作っていく
流れもすっと入ってくる。


電車のなかでも気軽に読める小さな本ですが
カラーの絵画の挿入の仕方が絶妙。


鑑賞のポイントも矢印で添えられていてありがたい。


美しい絵というイメージが強い
印象派ですが
実は社会のダークな面を
含んでいたり。


知らないほうがよかったかなと
思うこともあるけど
それでもやっぱり
この時代の画家たちは魅力的。


そうなの。
絵というより、時代のながれの中で
模索する画家たちが
創造していくプロセスが
何より魅力的
なのです。


ひと晩でいいから
タイムスリップして
彼らが集うカフェに行って
話してみたいなぁ。