面倒な自分との折り合いのつけ方
10年ほど前、メンタルクリニックのお世話になった。
息子のことで悩んだことがきっかけである。
そこで、「パーソナリティ症候群」の傾向がある、と言われ、
冊子を渡された。
「症状としては弱いですが、よくも悪くもこういう面があるとわかっていると、
生活がしやすくなりますから、読んで参考にしてください」と。
読んでみると、なるほど確かにその傾向はある、と思った。
- 計画したとおりに物事が進まないと、必要以上にストレスをためる。
- 慈悲深いところもある反面、時に極端に冷酷な態度をとったり、感情的になる。
- 他人に愛されたい、大切にされたいという思いが強い。
そして、この症状が出る人は、過干渉の親を持っていたり、
小さいころから真面目に勉強してきた人が多い、とのことだった。
その通り。
クリニックでは、10回を限度に保険で丁寧なカウンセリングをしてくれた。
そこで、何が苦しいのか、辛いのか、思いのたけを吐き出すことができた。
一方で、「その言動では、自分も周りの人も辛くなりますよ」
「もう少し、幅をもたせて考えていきましょう」
シビアなアドバイスももらった。
十分に思いを聞いてくれた上での言葉なので、
素直に受け止めることができて、いつも心の片隅に置くようにしてきた。
ずいぶん助けられてきたけれど、
最近、特にその言葉の重みを感じるようになった。
つづく。