古い一軒家に住む母は
もうすぐ84歳になります

火曜日には近所にお習字のお稽古に行き

水曜日にはお掃除をしてくれる
ヘルパーさんが来てくれます

金曜日にはバスでの送迎付きの
リハビリ体操へ行くという

メリハリのある生活をしています

ですがさすがに
お金や家の管理が難しくなってきました

名実ともにセレブとなった姉は
そろそろ施設に入ってもらったほうが
いいと言います

私も安全のためには
それがいいと思う

母もその時期が来たと
自覚している

都内に住む母が
今とあまり変わらない生活をするために
実家近くの施設への入居を
姉は望んでいます

確かにそうすれば
ぎりぎりまでお習字のお稽古にも行ける

行動範囲は狭くても
通いなれたお店や病院にも
行けるだろう

お正月やお盆には
馴染みのあるお店で集まればいい

ただし、私から見ると
ビックリするほど費用の高い施設

社会的に地位のある姉夫婦からすれば
そのくらいの所に入ってもらわないと
困るのかもしれない

とにかく一度
母と見学に行ってみようと思う
たけどなぜかそういうのは
私の仕事なんだな

私だって今は
フルタイムで働いているんだけどな‥

姉は上に立つ人
私は指示される側

このヒエラルキーは永遠なのです