一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

考えないでゆっくり学ぶ

頭で考えない。
というか、「考えちゃダメ」
お茶のお稽古では言われる。
細かく決まった作法どおりに
ひたすらにお稽古する。


季節の移り変わりの中で
身体や心が感じることを大切にする。


理解する速さとか理解の仕方は
問題ではなくて
それぞれの日々の生活に
学んだことを生かしていければいい。


学校では他人と競争するけれど
大人になったら
以前の自分からどれだけ成長したかだけ
時々考えればいい。


映画にもなった森下典子さんの
「日々是好日(ひひびこれこうじつ)」。


彼女がお茶から学んだこと、感じたことを
綴っているのですが
茶道に誘う本ではありません。


きっと、私と同じか、上の世代の人は
この本によって救われたり
日々に楽しみや潤いを見つけることが
できると思います。


ゆっくり、理解していく。
するとある日、見たことのない景色が広がる。
なんて素敵なことでしょうか。


読み終えた日の晩は
雨がザーっと降っていました。
いつもならそれだけでちょっと気が重くなるけれど
ベランダの窓を開け
春の宵の生温かい湿気を帯びた風を受けながら
雨音にじっと耳を傾けました。


本に出てきた「聴雨」という
掛け軸を思い浮かべながら。

日々是好日 森下典子 本

図書館で借りましたが、購入して永久保存にすることにします。
(先日読んだ「好日日記」と合わせて)
しおり代わりにしていた図書館の貸出シートをビリビリやぶいて
心に残った箇所にはさみながら読みました。