一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

私たち、この時代を生きてきたね

1966年生まれの二人のルツ
違う境遇に生まれたけれど
同じ人たちとかかわりながら生きていく
二つの人生を同時に描いていく
不思議な本に出合いました


私は1970年生まれだから
ルツは少し年上だけど同世代


あぁ、こんな感じの世の中を
生きてきたなぁ、と共感できる


バブルな世の中をうまく楽しむ
要領のいい人たちを横目で見つつ


多少の羨望を抱きながらも
自分は自分、って思いつつ
大人になっていく


男女平等がうたわれてはいたけれど
人びとの意識はそれほど
変わっていなくて


友だちが結婚し始めると
ソワソワして


やっぱり家庭をしっかり守ることが
大事だし と思いつつ
じゃあ、なんで大学まで出たんだろ…
と幼い子どもと砂場で遊びながら
ふとたそがれる…


学生時代を含めた
若いころの気持ちがよみがえってきます


もう一度あの時代を
生きなおしているみたいで楽しいし
ちょっとせつなくもなる本です


森へ行きましょう 川上弘美 本