一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

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ドガの彫像を視野に入れつつ国宝「風神雷神図屏風」をみる 

京橋にあるアーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)。


今年の初めに、リニューアルオープンしたてに訪れたときは
近代的すぎる建物に、少しだけ違和感を覚えました。

アーティゾン美術館 京橋

でも、今回は慣れたのか、勝手を知っているからなのか、
とても快適に鑑賞できました。


俵屋宗達、尾形光琳などを始めとする江戸時代の琳派、
そして19世紀後半に興ったパリの印象派。
その二つを絡めながらの企画展です。

アーティゾン美術館 琳派と印象派


私は、日本絵画にはそれほど興味がありません。
それなのに今回、なぜか琳派の絵のほうに
惹きつけられました。


おおらかさ、インパクトの強さ。
繊細な感性の上に出来上がる力強さに感服。
日本の勝ちじゃないか?とさえ思ったのです。
自分でも意外でした。

四季の花を冬から順に描いた作品。
ひまわりと朝顔が特に好き。
屏風って、物語を生むんですね。


何と言っても国宝、
風神雷神図屏風に会えたことが嬉しかった。


風神と雷神のあいだにある
大きな空間。
よくもここまで 間(ま)を作ったものだ…。


そして、躍動感と思わず笑ってしまいそうになる
おどけた表情。


少し離れたところにある椅子に座って
ドガの踊り子の小さな彫像を視野に入れつつ
国宝を心ゆくまで眺めました。


ドガ 踊り子 彫像

さすがに国宝は撮影禁止。
ドガの踊り子の背景に写りこむかたちで…。


これ以上の贅沢ってない。
すべてに感謝したい気持ちになりました。