香りは脳の海馬に永遠に記憶される
香りをテーマにした千早茜さんの著者
「透明な夜の香り」の中に出てくる
調香師・サクのコトバです
永遠に脳に記憶される…
だから忘れているつもりでも
ふとしたきっかけで思い出すんだ
幼いころ、夏に母がそら豆を煮ていた匂い
夏の夕方、夕焼けを見ながら嗅いだ庭の匂い
八ヶ岳で星を見たときの夜の高原の香り
他にもまだまだあります
記憶にある香りは、
必ずしも幸せだけを感じるものではなく
どれも少しの切なさを伴います
子どものころから今に至るまで
無条件に幸せ!
と感じられることはあまりなく
楽しさと切なさは表裏一体だった
香りはその感情までも呼び起こします
とりあえず、心地よいと思う香りを
もっと生活の中に取り入れてみよう、
香りの深淵の世界を描いた小説を読みながら
そんなことを考えました