一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

家族がいる孤独

旦那がいて、息子がいる。家族と暮らしてるのに、寂しいってなに?
と思う人もいるだろう。


だけど家族がいるから、家族のために、私は多くの時間を使ってきた。
自分の世界を広げることよりも、家族の幸せを優先して生きてきた。


しかも長男と次男が10歳もちがうため、その期間は人よりずいぶん長い。


子どもは成長し、家を出ていく。
旦那とはほぼ会話はない。


どうしようもない孤独を感じることがある。


ずっと一人で強く生きてきた人は、自分の扱い方を知っている。楽しみ方も知っている。
正直、そういう人が羨ましい。


私が若かりしころの上司は、当時にしては珍しく、女性だった。
独身で一人暮らし、ご両親も早くに亡くしていて、そのとき50歳前後だったと思う。


その上司の言葉が忘れられない。
「お正月とか、クリスマスとか寂しいでしょう?って色々な人が心配してくれるけど、
私はずーっと一人だから寂しくないのよ、これが普通なの。」


そうなんだろうな。


私の母は81歳。4年前に父を亡くし、一軒家で一人暮らしをしている。
私か姉家族が一緒に住むべきなんだろう。
でも、どうしてもできない。


父に頼りきって生きてきた母が、一人で暮らすことがしんどくないわけはない。


何度も同居を考えたけれど、やはりできない。
一人が好きな私にとって、親の愛情は重たすぎる。


誰も親不孝だと責めないけれど、いつも負い目を感じている。


そしてコロナ。接客業の私は、実家に上がることもためらってしまう。


母は今、家族がいるからこその孤独をかみしめているだろう…。