一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

名画を観るなら読んでおこう…もっと早く出会いたかった!

西洋画を鑑賞しようとすると
宗教画を多く目にすることになりますが
はっきり言って、よくわからん!
ということが多かったんです


印象派以降の絵が好きだから…と
言い訳してたけれど
名画と言われるものには
宗教画も多くて困ったものだ…と思ってたら


図書館でいい本に出会いました

中野京子さんは
絵の解説本をたくさん書いている方ですが
この本もとってもわかりやすい!


キリストの生涯を追いながら
その様々な場面を描いた名画を
観ていくことができるので


そうか!この有名な絵は
こういう場面だったのね、と
やたらと納得できて気持ちがいい


それに、イエスの生涯を
きちんと理解しておくことは
絵画以外の芸術作品に触れるときにも
きっと役に立つと思う


やっぱりキリスト教圏の文化の基盤と
なっているものですから


原田マハさんの著書「サロメ」
への理解も今さらですが深まりました


それにしても、この本は神の子でありながら
人間としての心身の弱さを持ったイエスの生涯が
描かれていて、物語として惹きつけられました


磔刑(たっけい)がどれほど残酷な刑なのかも
初めて知ったし、最後に神を恨む言葉を叫んで
息絶えたことにはショックを受けました


そして、何より弟子たちのあまりの弱さ


さっきまで、あんなに慕っていたイエスを
こんなにも簡単に裏切り、保身に走る使徒


人って、そもそもこんなに弱い生き物なんだ、
と思えば、すべてを許し、受け入れることの
大切さが理解できます


夫との関係で、この理解が生きてくるかもしれません…