一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

亡くなったあとの感情のゆくえ

小さいころから不思議に
思っていたことがあります。


“わたし” は毎日、色々なことを
考えている。
この感情はどこからわいてくるのか。
そして死んだらどこにいくのか。


生きているあいだ
人はこれほど多くの感情を持っているのに
肉体が滅んだら、それはすべて
失われてしまうのだろうか?と。


田口ランディさんの著書に
一つの答えがありました。


彼女は兄、父、母を亡くしています。
お父さんはアルコール依存症、
そしてお兄さんは引きこもりの結果
餓死されています。


家族の死に次々と直面してきた
田口さんは体験として
確信していることがあるそうです。


人間の微細な感情は
肉体が消えたあとも残響のように残り
すべての人間の中にしみこんでいく。


生きていたときの感情は
人類の精神の歴史のなかに書き加えられ
現世に生きる人々の心の一部となる。


だから、感じ考えることには
どんな人にとっても深い意味があると。


私には実感と言えるほどのものは
ないですけれど
この考え方は素直に受け入れたいと
思いました。


強いパワーを持つ人の感情。
すべての人の無意識のなかに
脈々と受け継がれていくと
考えると嬉しくなりますから。

サンカーラ 田口ランディ 本

東日本大震災直後の心のうごきとともに
書かれたエッセイ。
読みすすめるうちに不思議と心が
落ちついてきます。