一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

自分のなかにはたくさんの自分がいる

「一つの場所は、たくさんいる自分の中の
一人しか満足させてくれないんだよ」


川上弘美さんの著書
森へ行きましょう の中の登場人物
ゲイの林くんの言葉です


あぁ、そうだよね、と思います


例えば職場は、生計をたてるために
お金を稼ぎたい、という自分を
満足させてくれる場所


だから、そこで親友が欲しいとかは
思わないほうがいい


ほかの自分は、ほかの場所で
満足させればいい


これって、作家・平野啓一郎さんの言う
「分人」の考え方と似てますね


一人の人のなかにも
色々な顔を持った人がいて当たり前で
その場に応じた “分人” を出して
社会生活を送っているんだと


当たり前と言えば当たり前なんですが
これを自覚すると、なんかちょっとだけ
ラクな気分になります


本当の自分が出せない!
とか
私らしさってなに?


とかあまり強く思いすぎると
苦しくなっちゃいますからね


平野さんは
いい分人を自然に引き出してくれる相手が
大切な人なのだ、というようなことも
言ってたなぁ