一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

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バッグから取り出したくなる本

近ごろ、フランスにあこがれる気分が舞い戻ってきている。


原田マハさんの本を買ったつながりで、amazonに乗せられて、買ったのがこの本。



浮世絵をはじめとする日本美術を欧米に広げた画商、林忠正など、明治時代にフランスに渡った日本人を11人を紹介している。


異国で苦しみながらも、新しいことを学び、チャレンジする姿にワクワクするし、
コンプライアンスとか、倫理観とかでガチガチになった現代人にとっては、
この時代のパリの自由奔放な雰囲気が、何とも言えず楽しい。


特に、妖婦(にんぷではなくようふです)、宮田文子の奔放な生き方がすごい。
もう、あっぱれとしか言えない。
あまりにすごくて、他の章の内容がどこかに吹っ飛んでしまったくらい。


巻末の「パリの昭和天皇」も楽しめた。
昭和生まれの私たち世代には、なじみ深い昭和天皇。


平和を愛し、周囲の人を大切にする方だったんだ、
やっぱり天皇陛下は裏切らない、と妙な安ど感を覚えた。
束の間の自由を楽しまれたエピソードも微笑ましい。


そして、この本はカバーも好き。


電車の中でバッグから取り出すと、洗練された女性のような気分になれる。
大人の女性?がこういうの読むの、けっこういいんじゃないかと思う。