50代ってホントに人生の折り返し地点
だと感じます。

特に私たち、二十歳頃にバブル絶世期で
世の中に怖いものなんてあんまりない、
なんて思いあがって年を取ってきた世代。

女性の活躍も目立ってきて
人生はそれなりに思い通りになるだろうって
思ってた気がします。

だけど、世の中は激変して
不況やら災害やら大きなことが起こり
反発しつつ頼っていた親が
気づいたらびっくりするほど老けていて。

何より、自分自身が劣化したことに
愕然とするのが５０歳。

原田マハさんの「ハグとナガラ」は
独身で働き続ける女性二人が
３０代後半から旅を続けるお話です。

だけど、二人の人生も順風満帆とはいかない。
５０才を迎えるころから
私たちと同じような悩みにぶち当たります。
そして、旅を続けられなくなる…。

最後に
以前のような経済力を失い
旅にも容易に出られなくなったハグが
ナガラに手紙を出します。

「この世界は旅するに値する」

この一文が心にぐっときました。

どんなに忙しくても
やっぱり本は読んだ方がいい。