一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

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素敵な人はみな孤独ですって  極上の孤独(下重暁子著)

人と協力して何かをすることは素晴らしい。
でも、下重さんが言うように、
じっと自分と向き合うからこそ生まれてくることも多い。


彼女はNHK のアナウンサーとして働いていたとき、
人の噂ばなしばかりの人間関係が嫌で、
一人になれる場所を探して物を書いていたのだそう。


それを見たある人から、物書きの仕事ももらえるようになった。
孤独を選んだことで、好きな道が開けたのだ。


集団の中でほんとうの自分でいることは難しい、と私も日々感じます。
場に合わせた話をするのは大人として当然だから。


だからこそ、一人の時間を大切にして
自分を見失わないようにしたい。


下重さんは
人と無理に合わせるくらいなら、孤独を選ぶ
とはっきりと書いている。
さすがです。


裏表なく潔く生きているから、
心からわかりあえる友人と出会えるのでしょう。


永六輔さんのエピソードも印象的でした。


多くの人に囲まれているように思われていた永さんも
実は一人で行動することが多く、
知人の公演などにも一人でふらっと訪れ、
さっといなくなるのだそう。


奥さんを亡くした晩年は一人暮らし。
その住まいの玄関には、
火の元や戸締りを忘れないようにする張り紙があり、
永さんが亡くなって焼香に訪れた著者は、
それを目にして涙する。


最後まで、一人で生きぬくという強い覚悟を感じたから。
自分もそうありたいけれど、
想像以上に大変なことなのだとも実感したのでしょう。


私は、それほど強くなれる自信はないけれど、
孤独に親しむ生き方をしたい。


そういう私を受け入れてくれる人たちを
大切にしていきたいと心から思うのです。


極上の孤独 下重暁子 本

「極上の孤独」下重暁子(2018年発行)
80代とは思えない著者ですが、何度も骨折したりもしているそう。
これからどう年を重ねていくのかが楽しみです。