bloggerなら読んでおこう。キネマの神様
志村けんさんが主役を演じる予定だった映画「キネマの神さま」の原作本です。
ギャンブル依存で自己破産の経験もある齢79歳の父親と、
一流企業の課長職まで務めるも、辞職せざるを得なくなった40歳の娘。
どん底の二人の生活を、blogがドラマティックに変えていく物語。
これが自分の父親だったら心底嫌だなと思ってしまうしょうもない老人、
ゴウちゃんは、映画が大好き。
それも、7歳のころからとにかく見まくってきて、
映画への愛情と知識を誰よりも多く持っていたのです。
彼が80歳手前で大きく人生を変えられたのは「大好き」があったから。
そして、世の中にblogがあったから。
現実社会では、小説のような大きなチェンジはほぼない。
でも平凡な毎日に、少なくない変化を感じているbloggerの方も多いはず。
最後まで温かい気持ちで読めて、素直に感動できる小説です。
blogへの向き合い方が変わってくるかも。
そして、この役は志村けんさんしか考えられない。
ダメダメなんだけど、憎めないキャラ。
読んでいるときずっと頭の中で志村さんが動いてました。
ご本人もどれだけ演じたかったことかと。
でも、沢田研二さんがどう演じるかも楽しみ。
だいぶ公開は先ですが、必ず観に行きます。