一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

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昔は日本だった台湾。主人公と旅した気分 「6月の雪 乃南アサ」

スミマセン、修正版で再投稿です。


このところ台湾が気になっていたので
乃南アサさんの「6月の雪」を読みました。


台湾で生まれ16歳で日本に引き上げるまで
台南で育った祖母の思い出を探る旅に出た
32歳の未来(みらい)


「台湾は日本の植民地だった」
「台湾は昔は日本だった」
祖母の言葉に衝撃を受ける未来ですが
私自身もはっとさせられました。


そうだよね、日清戦争に勝ってから
第二次世界大戦で負けるまで、
台湾は日本が統治していたんだった。


高校で習ったはずなのに
そのことの意味することも理解せず年をとり
台湾スイーツに心おどらせ
海外にはオードリー・タンさんみたいな
すごい人がいるんだよなぁと感心する。


昔は日本だったのに。


中国や韓国などへの侵略に比べ
台湾と日本の関わりについては
あまり触れる機会がないのも
事実かもしれません。


未来(みらい)は旅するうちに
日本と台湾の微妙な関係を知ります。
そして必ずしも台湾の人々が
日本を憎んでいないこと
日本が撤退した後に凄惨な日々を送っていた
時代があったことなどを知らされます。


未来とともに今でも残る
日本時代の建てものや民家を訪れ
台湾の人の温かさと複雑な人格に触れていく。


まるで自分も一緒に台南を旅し、
歴史を学んでいるような気になりました。


私は台湾に行ったことはありません。
でも、この本を読んでから行けることが嬉しい。


いつか必ず行きます。


六月の雪 乃南アサ 本 台湾