一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

心がちょっと疲れたら森沢明夫さんの本

森沢明夫さんの小説を読むと
とても温かい気持ちになります


人の優しさを信じて生きよう、
そう思えるのです


今回読んだ「ライアの祈り」も
期待を裏ぎらなかった


考古学者とその恋人と
縄文時代の人々の生活が
並行して描かれていて
古代の浪漫にも浸れます


興味深かったのは
縄文時代の人間関係


出土する遺体からは
闘った形跡はないんだそうです


人と人は協力しなければ
生きられないことを
彼らはよく知っていて
重度の障害があっても成人していることが
わかっているそうです
互いを大切にして生きていたんですね


だからこそ縄文時代は
1万年も続いた


しかも、思いのほか高度な文化を持ち
美しい装身具を作ったり
木の繊維から作った紐で
ミサンガのようなものを編んだり
どんぐりの粉でクッキーを焼いたり


スローライフな豊かな生活を
楽しんでいたみたい
羨ましくなります


そして
人は神の欠片(かけら)を持っていて
それは胸にある魂のことのようで


神の欠片で自然や神とつながれるし


神の欠片で感じることを大切にしている


私は
瞑想するときの感覚と似ている、
と思いました


そしてシャーマンは
決して自分のことを祈らない
人のために祈るんだそうで


シャーマンじゃなくても
人のために祈ることが大切なのは
現代も同じ


自分だけがよくても
人は決して幸せにはなれないですもの


大切な人のために
そして少しでも
私たち家族のことを思ってくれる人のために
私も祈り続けます