タンクフランセーズ 陽子ちゃん追悼
私がいつか買いたいものの一つに
カルティエの腕時計、
タンクフランセーズがある
親友、陽子ちゃんは
私が子育て真っ最中、
節約しか頭にないときに
タンクフランセーズをしていた
彼女は結婚せず、
大手企業の管理職になり
バリバリと働いていたので
こんな買い物なんぞ、大したことなど
なかっただろう
だけどあの頃の私には
久しぶりにあった彼女のウデに
さり気なく見たあの腕時計が
たまらなく羨ましかった
だって、あの頃の私は
とてもそんなもの買えなかったもの。
だけど陽子ちゃんは
私にとって、2人で時間を過ごせる
大事な友だちだった
友だちの少ない私にとって
大事な大事な親友だった
それなのに
47歳であっけなく癌で亡くなった
私の前から永遠にいなくなった
久しぶりに、やっぱりタンクフランセーズを
欲しいなと思い
カルティエのホームページを見ていたら
陽子ちゃんを思いだした
今、どうしてる?
老いを一切見せないまま
美しいまま旅だって、ずるいよ
お父さま、お母さま、どうしてるだろう
お参りに行かせてもらったご実家に
等身大の陽子ちゃんの写真が
いくつも飾ってあって
ご両親の愛情の深さと悲しみに
圧倒されたものだった
カルティエの時計を
私はそれでも欲しいと思うよ
今じゃないけど
いつか買うよ
あなたの人生もあっぱれ
そして私の人生もあっぱれ
いつか会える日を楽しみに
まだまだ私は頑張るね
