私の読んだ本には
小仏城山までくれば、あとはラクって
書いてあったんです

確かにこのあとの道は
木の板が貼られ、歩きやすかった

だけどアップダウンは思ったより
ありました

ここに来るまでに
相当な距離を歩いて疲労した身体には
ラクではなかった

そろそろかな？と思っても
なかなか高尾山にはたどり着かない

もしかして、身のほど知らずのことを
してしまったんだろうか…と
ちょっと弱気になる

だけど引き返すわけにもいかないし
休憩を入れ、チョコレートなどを
食べつつ登っていく

心ぼそくなってきて
写真をとっていた初老の男性に
「高尾山頂はまだ遠いですか？」
と聞いてみた

すると
「あと15分もあれば着くよ
最後の石段がきついけど
ここまで来れたんだから大丈夫」
と優しく答えてくれた

なんだ、あと15分！
それなら大丈夫だと元気を奮い起こし
最後の石段も登りきりました

私の太ももは
「そんなに急激な使用には耐えられません」
と悲鳴をあげていましたけれど

あーでも山頂はいい！

まだ富士山も見えてる！

登ってしまえばこっちのものなのだ

誰よりもヘタレな私が
景信山から縦走して高尾山にたどり着いたよ

凄いよ、スゴイよ！

山頂から見える山々が
温かく迎えてくれてるような気もして
感謝しながら眺めました

よく整備された山頂
子どものころのイメージとはだいぶ違います