一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

寂しくない人なんていない

森沢明夫さんの「虹の岬の喫茶店」の
主人公、喫茶店を営む悦子さんは
一人で凛として生きる人


だけど、悦子さんも年を取る


小説の最後には、昔のように
テキパキと動けなくなり
台風の夜に一人、孤独と戦い
もう、喫茶店を畳もうと思い悩む
悦子さんの姿が描かれています


悦子さんの弱さを突き付けられて
読んでいるほうは
ちょっとショックを受けるのですが


だけど、すぐに気づく
寂しくない人なんていないんだって


笑顔を絶やさない人も
人の知らないところで
孤独と戦っていたりする


その孤独、寂しい思いを描く
森沢明夫さんの文章は上手い
上手くて、なぜかほっとする


あぁ、こんな思いをしているのは
自分だけじゃないんだって


人は、弱いときもあれば
強いときもある


それでいいんだなって
そう思うだけで、少しラクになれました