夜
夕方に高速道路を走っているとき
友人が
「ねぇ、夜が後ろから迫ってきてる!」
と言うので後ろを振り向くと
前方はまだ
あかるい青いろを残している空なのに
後ろから雲なのか闇なのか
黒いものが迫ってきていて
どんどん青色を侵食していくのです
車は闇から逃げるように
高速で走っていましたが
ほどなく周りは夜の闇に包まれました
夜って、太陽が沈んだ状態って
言ってしまえば簡単ですけど
そのひと言では完結しない
得体の知れない世界ですよね
キャンプによく行っていたときも
夜は別世界でした
嫌いではないし、魅力的なんだけど
少なからず恐怖があって
北海道の、人も電気も少ないキャンプ場で
夜中に起きてしまって
トイレに行くときは恐怖だったなぁ
「夜」というテーマは
夏にふさわしい
そこでこんな本を
角田さんの夜をテーマにした旅エッセイです
モロッコの砂漠にシートをひいて寝ていたら
地平線から上ってきた月の姿に驚いたんですって
砂漠で月、見てみたい