姉は熱狂的な宝塚ファン。
チケットがあまっていて
絶対に無駄にできないから
行ってきてほしいと頼まれました。

場所は山下公園前の神奈川県民ホール。
ついでに横浜の景色も楽しもうと
出かけました。

県民ホールの６階にある
レストランからの眺めが格別と知り
日曜日の一時すぎに訪れました。

入るといきなり目の前に
山下公園とそこから広がる横浜の海が
大きく迫ってきました。

確かに、この眺めは一見の価値ありです。

右手にベイブリッジ、左手には大さん橋。
大きな客船も止まっていて
旅情が掻き立てられる。

お料理のほうはというと
とてもリーズナブルで店員さんの
対応も丁寧ですが
私の好みとはちょっとずれているかな。

これでコーヒー、サラダ、コーヒーゼリーもついて
1,320円。ランチは990円から。

でも、なんと言ってもこの眺めですから。

そう、眺めは文句なくすばらしいのです。

それなのに…

一人ランチに慣れている私が
突然猛烈に寂しくなってしまったのです。

周りには同じくらいの年代の夫婦が
多く訪れていて。

ものすごく楽しそうでもないんだけど
普通の幸せを二人で積み重ねてきた
落ち着きがありました。

私にも夫はいるけれど

家から一時間もせずに来れる近さなのに
誘ったって一緒には来ません。

もとから変わり者でしたが
年を重ねて色々あって
ますます社会に適応できない人に
なってしまいました。

私はいつも平日に出かけて
一人ランチすることが多い。
日曜日にはこういうとこ
来ちゃいけないんだ…
と気づきました。

人をうらやんだって仕方ない。

私はわたし。

開演まで一時間以上ありますから
気を取り直して
学生時代の友だちと
「大人の遠足」をするときのための
下調べをしに出かけます。

曇りの予報が
こんなすばらしい天気になったことに
感謝して。