一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

楽しくて少し知的な生活を目指すアラフィフのブログです

満ち足りた時間 永遠には続かないけど

10歳年上の長男の影響で
中学生にしてすでに
カフェで勉強する楽しさを
知ってしまった次男。
中3で、受験生です。


家での勉強に煮詰まったらしく
一緒にカフェに行こうと誘われました。


ちょっと大人っぽい雰囲気だけど
星野珈琲店へ。
長時間いても嫌な顔ひとつされませんから。


私は、図書館で借りた山川健一さんの
旅エッセイを読みます。

印象派の冒険 山川健一 星野珈琲店 アート

かなり古い本で私が大学生に
なりたてのころに出た年季の入った本。


印象派6人の足跡を追って
フランスを一か月くらいかけて
旅していく。
もちろん土地の美味しいものを食べながら。


「夕方6時パリ、ドゴール空港に着き
ホテルにチェックインし、
シャンゼリゼ通りのカフェで
ビールを二杯飲んだところ…」


冒頭から、すっかり惹きつけられ
集中して勉強する次男を前に
私の心は1989年のフランスへ飛ぶ。


山川さんの文章は洒脱で読みやすい。
あのころは、こういう文を書く人が多かった。
若い私は、大衆をちょっと斜めから見る
センスのある人たちに猛烈に憧れたものです。


でも、なんとなく持っていた夢を
うやむやにして、平凡な人生を
歩んできました。


次男はいい意味で幼くて
未来に夢しか抱いていません。
少しでも、夢に近づいてほしい。


こんな彼とカフェで豊かな時間を
過ごせるのもあとわずかでしょう。


幸せな時間は永遠には続かないけれど
それでいい。


今のこの満ち足りた時間を
大事に過ごしていきます。


印象派の冒険 山川健一 フランス 地図