本棚と心の安定
ベッドのすぐ横に本棚がある。
でも3/5くらいしか本を収納していない。
結婚当初、とても貧乏で、本など買えなかった。
もっぱら図書館。
結婚するまでは自由にお金を使い、図書館などあまり行かなかった私は、
読みたい本をいくらでもタダで借りられる図書館の存在に気づき、バンザイしたものである。
長い図書館だのみの生活の中で、読み終わり本当に気に入った本だけ買う、というスタイルができあがった。
そうなると、読んだのにお金を出して買おう、とまで思う本には、そうそう出合わない。
30代半ばからは司馬遼太郎さんに夢中になり、司馬さんの本は古本で見つけやすいこともあり、ずいぶんとそろえた。
最近は原田マハさんに夢中で、基本的に彼女の本は買うことに決めた。
もう、本屋を解禁してもいいだろうと。
それに「本にはお金を出したほうがいい。自分への投資だ」という意見を何かで読み、
納得しつつもお金がないので無視していたのが、ここにきてその言葉の重みを感じるようになってきた。
それほど蔵書のない私の本棚には、本当のお気に入りだけが並んでいる。
それを眺めているだけで、幸せになれる。
私の心の安定に欠かせない存在なのです。