粋すぎる生き方、憧れます。
上野末広町 花ぶさ
日本橋たいめいけん
信州上田の刀屋(蕎麦屋)
神田須田町 まつや
池波正太郎さんの愛したお店です。
30代のころ「真田太平記」を夢中で読み
池波正太郎さんの世界を堪能しました。
食通で知られる池波さんの粋な暮らし方にも
興味を抱いていましたけれど
まだ若かった私にはさほど響かなかった。
でも、久しぶりに手に取ったエッセイ。
洗練された簡潔な文章がとても読みやすく、
そして心にズンとくるんです。
周囲の人を大切にしつつ
こだわりぬいて生活する池波スタイル。
憧れます。
戦前、戦中、戦後の日本の様子も
綴られていて、ちょっと忘れていた感覚が
心の奥底からひっぱり出されるかんじ。
情緒ある美しい日常の中から
豊かな人間性が生まれる
というようなことも書かれています。
老若男女、みんなが汗して働いている
少し前の、夕日が似合うような下町の風景。
こういうの
やっぱり大切なんじゃないでしょうか。
ところで、所々にさらっと出てくる
美味しいものを食べさせてくれるお店。
食指が動いて仕方がない。
ランチなら、どこも比較的リーズナブル。
今も営業しているところがほとんどのよう。
時間をかけて一つひとつ
訪れてみます。