一人が好き。でも寂しがりやの人生後半戦

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blogにも着こなしにも生かしたいセンス 小村雪岱展

日本橋三井タワーにある三井記念美術館で
とびっきりセンスのある絵を観てきました!


小村雪岱(こむら せったい 1887-1940)は
主に本の装丁・挿絵画家として活躍。
いわゆる商業美術の世界で成功した方です。


泉鏡花の小説などの表紙や挿し絵などで
日本の新しいアート分野を築きました。


今見ても、というか今だからでしょうか。
ほんとに素敵なんですよね。
「日本橋」という本(1914)の表紙のこのかわいらしさ。

小村雪岱 日本橋

小さいので拡大版を(会場にあったタペストリー)。
かわいらしい蝶のモチーフ、現代に通じるパステルカラー。
そして古き良き日本橋の街並み。


小村雪岱 日本橋

鳥目線で少し上から見下ろす構図も特徴的です。
↓「青柳」という作品。

小村雪岱 青柳

人は描かれていないのに気配はしっかりと感じる
俳句のような奥ゆかしさ。
無駄を省く勇気、文章にも通じますね。


鼓と右下の赤がものすごく効いてます。


雪岱は少しの赤を効かせるのが得意。
これは着こなしの参考にもなりそう。
たとえばピアスとか、ネックレスに少しだけ
赤をもってくるとか。


このほかにも、うなる構図がたくさん。


たくさん展示されていた本の装丁は
美しく、どこか懐かしく
もしかしたら父の本棚にあったかもしれません。


今日感じることのできたセンス、
日々に生かしていきます。