60の手習い 上野で表彰されるまでになった母
時々いじわるなことを書いている私。
でも、母のことを無条件で尊敬している面があります。
それは、60の手習いで書道を極めたこと。
70半ばくらいから、賞をとるようになり、
昨年、今年と続けて大きな賞をとり、
上野の東京都美術館に大作が飾られ、
小さいですが、新聞にも名前が載りました。
これ、なかなかできることではないですよね。
母が習いに行っているのは自宅から歩いて10分ほどの
教室ですが、先生が素晴らしいのです。
芸術的なセンスが高く、活動範囲も広い方で
どんどん高い目標にチャレンジさせてくれました。
始めたころの母は、ほんとに下手だったし、
字はどちらかと言うと汚いほうでしたので
まさか大きな賞を取るようになるなんて思いもよりませんでした。
でも、コツコツと20年も続けてきたのです。
素直に努力していくと、
晩年にこんなプレゼントをもらえることもある、と
身をもって教えてくれました。
近所によいお教室があったこと、
書道は年取っても続けやすいこと、
この二つの要素、どちらが欠けても成しえなかったと思います。
絵は苦手な母が、今年の月があまりに美しくて描きたくなったという作品。
素直に素敵だと思い、もらってきました。